ウェブ人間論

本屋で軽く立ち読みして、意外と面白くて買った『ウェブ人間論』を読み終わった。


ウェブ進化論』の著者である梅田望夫と『葬送』の著者、平野啓一郎の対談形式の本。


最初に本屋で本を手に取ったとき、平野さんってどなた?と思ったけど彼は
「インターネットの拡充が現代人の生にもたらした決定的な変化について小説やエッセイで発表してきた」人とのこと。調べてみると有名な作家さんだった。。

確かに読んでいくと、平野氏がいかにインターネットについて関心が深いかが分かる。


この本はインターネットが人々の生活・社会にどのような影響を与えているかに強い関心を持ち、更に未来のインターネットの可能性の広がりを確信している二人の対談である。
ただ、インターネットのパワーの広がりに「ポジティブ」な梅田氏と「ネガティブ」に近い感覚をも持っている平野氏(あえてそうした立場を採ったのかもしれないが)の議論は、単純なネット礼賛ではなく示唆に富んでおり、新鮮な感覚で読み進めることが出来る。


まさにネットに対して「ポジティブ」な人でも「ネガティブ」な人でも
「そうそう、そうなんだよね!」と思わず言ってしまう場面が多いはず。


あとがきで梅田氏が述べているように、この本は
「ウェブ・人間論」であり「ウェブ人間・論」でもあった。


分類で言ったら社会学かな。


現代社会にネットが具体的にどのような影響を与えてきたか、そして与えうるか、を
知りたい人・整理したい人は読んでみるといいかもしれない。

なんにしても、読みやすいのでサクサク読めます。