会社に入って知ったこと

大学時代、社会人になったら最初は営業職をやるつもりだった自分は
予定とはずれてエンジニアになった。

営業で実績を残し、当然マネージャーを目指すことを想定していた。

それはエンジニアに配属されてからも、そういうものだと思っていたし
マネージャー層が高い給料をもらうのも当然と考えていた。


「現場にずっといたい」「マネージメントには興味ない」「技術を極めたい」
と話す人達のことは頭では理解できても、いまいち納得できなかった。
誤解を恐れずに言えば、単なるワガママのようにも感じていた。

マネジメント能力とテクノロジストとしての能力は全く別物。という理屈は知っていた。


でも
スキルが高い人こそが周囲を統率する義務と権利がある。と思っていたから。


だけど、エンジニアとして1年やってきて
皮膚感覚として分かるようになってきたことがある。


サービスを自身の手で生み出すことの快感。
プログラムの完成時に味わう、緻密なパズルを組み立てたときのような爽快感。
人を使い、人に使われるのではなく、サービスのみのことを集中して考えることの興奮。


確かに現場は面白い。


マネージャーは必要だ。マネージャーだから味わえる面白さだってある。
でもマネージメントはビジネスを成功させるための、サービスを世に出すための1つの役割だ。

だったら現場でサービスのクオリティを高め続ける役割を追求したっていい。


マネージャーを目指したって目指さなくたっていい。
役割分担の中で自分に適している分野を担当すればいい。


どっちになっても面白い人生を送ることは可能だ。