「へんな会社」のつくり方
ちょっと今さらだけど、はてなの社長の近藤さんが書いた
『「へんな会社」のつくり方』を読んだ。
はてなの風土の起源や取り組みなどがよく分かる本。
ただ、社内の雰囲気とか取り組みは最早、有名なのでビックリする感じではなかった。
本の3分の2くらいは、結構聞いたことのある話だったので少し残念。
(会議は立ちっぱでスピーディに。座席は完全フリーで早いもの順。会議はほぼ全てユーザにも公開etc)
でも残りの3分の1は新鮮で楽しい話を読むことが出来たな、という読書感。
印象に残ってくだりは2つあって、1つは
「今、ネット業界と言われているのは、バス会社や自動車メーカーをひっくるめて交通業界と言っているようなもの」と近藤さんの言葉。
確かにネット業界云々の話で言うと、
今の大体のネット会社は、バス・タクシー会社と自動車メーカーの両方を自社で賄ってビジネスを
展開しているけども、どっちに軸が寄っているかの違いはあるなぁ、と思う。
上手い言葉で表現されてた。
例えば
Yahoo!や楽天、Amazon、e-bayなどは自社で自動車も作っているけど、その作った自動車でいかに多くのお客さんを上手く運んで稼ぐか、に主軸が寄っている。
一方、はてなやGoogleはユーザに求められている性能の高い自動車を作れば、その自動車は利用されてお金は稼ぐことが出来るので、いかに良い自動車を作るか、に主軸が寄っている。
ということか。
あと、アインシュタインの言葉も使われていて、初めて知った言葉だけど忘れたくないなと思ったのが
「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションのことを言う」