エースの品格



いっとき交流戦で首位争いを演じていた程
好調な楽天イーグルス野村監督の最新著書。


エースの品格 一流と二流の違いとは (Clickシリーズ)


就任3年目にして新球団をパリーグの台風の目に育て上げた
野村監督の野球哲学が凝縮されている。


今までも野村監督の著書は多く出ているが、
本書はタイトル通り「エース」という切り口で語られている。


大きく分けると3つにカテゴライズされていて、
1つ目は、「一流のエースとは、どういう人間を指すのか」
2つ目は、「勝てるチームの作り方」
3つ目は、「一流のエースを育てるために」


となる。


斜に構えた読み方をすれば野村監督の昔話を聞いているような気になるけど
実在の選手を実名で論評しながら、組織のエースたる所以とエースとなるための要素を
分かりやすく書いてくれている。

実績と経験を踏まえた内容だけに、説得力が非常にある内容。


面白いのは、野球の話をしているはずが、いつの間にか全ての組織に通ずる話になっており
ビジネス書としての有用性も十分。


エースを目指す人、組織のリーダ、どちらにとっても役立つ本。


エースを目指さなきゃいけない自分にとって
エースになるために何が大事か、をまとめると

・自分で考えること
・チームのために個の欲を捨てること
・努力し続けること


いま書いてて思ったけど、どんなビジネス本でも書いてありそうだな・・。。
やっぱ共通してるんだな。真理は一緒ということか。


そして最も繰り返し説かれていた
人間としての成長の大事さ。


社会人になってから特に目の前のスキルに目を奪われがちで
おろそかになっていた部分なので、意識して注力していかなければならないなと
改めて感じることが出来た。


具体的には「様々な人に沢山出会う」ことを心がけようかな・・と。
そんなことを色々と考えさせてくれた本だった。


エースの品格 一流と二流の違いとは (Clickシリーズ)

エースの品格 一流と二流の違いとは (Clickシリーズ)


巻末の方で、野村監督が日本代表の監督に
選ばれないことにボヤいてた(愚痴ってた)のはご愛嬌w


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